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2020.09.10 Thursday

脳の不思議・・お釈迦様の脳まで(その五)

脳の不思議・・お釈迦様の脳まで(その五)

本庄 巌 

 

 菩提樹の下で悟りを得られたお釈迦様は、「太陽が虚空を照らすがごとく」とご自身の爆発的な悟りの境地を述べられています。脳の深部の旧脳と呼ばれる部分には、海馬や扁桃体などがあります。扁桃体は自己の生命維持に必要な摂食、摂水や子孫維持の為の本能的な行動の中枢で、ヒトでは喜びや恐怖や悲嘆などの感情を生む場所でもあります。

 お釈迦様の劇的な悟りの境涯では、この扁桃体で感情の爆発が起きた可能性があります。いま一つはドーパミンなどの神経伝達物質が放出され、法悦をもたらした可能性もあります。瞑想が深まり第九あまら識に至る状態は、この旧脳の活動にかかわる状態ではないかと思われます。

 スポーツなどでも、初期段階では運動のプランニングは大脳で行われますが、練習を積むと小脳にそのネットワークが移され、無意識に円滑な運動ができるようになります。バッターボックスで球が止まって見える、球の縫い目まで見えるという境地はその一例でしょう。坐禅で修練によって短時間で深い瞑想の境地に入る事実は、小脳の働きが関与していると思われます。

 お釈迦様は菩提樹の下で悟りを得られた時の脳の状態を、生涯持ち続けられました。天才的な前頭葉の活動で、相手に合わせた臨機応変の説法で布教活動を続けられました。同時に禅語の「自他の畔を切る」状態、すなわち他人を自分と同じと見なす博愛の精神を持ち続けられたのです。

 

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