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2020.08.26 Wednesday

脳の不思議・・お釈迦様の脳まで(その二)

脳の不思議・・お釈迦様の脳まで(二)

本庄 巌 

 

 人工内耳の医療に携わるうちに、生まれつき聾であった成人では、この手術の効果がないこともわかって来ました。音は分かるけれど言葉が理解できないのです。これは脳の可塑性によるもので、可塑性とは粘土のように柔らかくてどんな形にもできる性質を言いますが、この可塑性には年齢制限があり、3、4歳までに手術を受けると普通の子供と同じように言葉が分かるようになりますが、思春期を過ぎると言葉の理解が難しくなります。このような脳の可塑性の年齢制限は目の場合にもあって、生まれつき目の見えない人が成人になって手術で目が見えるようになっても、物の形や意味をつかめず、混乱が起こることが知られています。まさに鉄は熱いうちに打てという言葉の通りです。

 子供の脳の発達をみますと、生まれたばかりの赤ちゃんの脳でも脳細胞の数は大人の脳と変わりません。しかし脳の重さは生後6カ月で2倍になり、7〜8歳になるとほぼ大人の脳の重さに近づきます。この脳の急激な重さの増加は脳細胞をつなぐ神経線維(シナプス)が増えることによるのです。

 お母さんの顔と声とを結ぶ神経線維はより強くなってゆきます。また火を見たときには熱いという温度の感覚と結び付き、ケーキを見たときには甘いという味覚と結びつくように、神経線維の結びつきが学習や経験で増えてゆくのです.赤ちゃんは分別の世界に入ってゆき、いわば絶対界から相対の世界に入ってゆくのです。

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